復讐したい

もしも大切な人が残虐な事件により、一瞬にしてあなたの前からいなくなったら復讐しますか?裁判をしますか?世界で最も安全と言われるここ日本。2020年「復讐法」が制定される。国で定められた法律に則って罪を犯した犯罪者を被害者、もしくは親族により制裁を下すというもの。中学校教師である主人公の高橋泰之はこの法律に反対だったが、愛する妻「泉」を奪われた泰之は怒りを抑えられず「復讐法」に則り自らの手で犯人に制裁する道を選んだ。ちょうどその頃、過激な環境保護団体「アースウィング」のリーダー風祭とメンバーが無差別過激な環境保護団体「アースウィング」のリーダー風祭とメンバーが無差別テロの犯人として捕まる。この男たちも「復讐法」により、被害者たちの親族により復讐されようとしていた。様々な「憤怒」「怨恨」による関係をもつ被害者と犯人が複雑に絡み合った人間関係と復讐の連鎖が更なる悲劇が待ちうける。

 

感想

愛する人を殺された恨みは理解できるが、復讐は次の復讐を生むだけ。人間は自己中心的で身勝手な生き物。一度復讐法が施行されれば、どんどんエスカレートするだけ。こんな法律は物語の中だけにしてほしい。